こんにちは、RECOLLECTIONS書店です。
この本棚は、誰かの人生がふと立ち止まったときに──
静かに問いを灯し、未来を再設計するための小さな港です。
REIさん、きっとあなたも、一度は思ったことがあるのではないでしょうか。
『このままでいいのかな』と。
それは焦りでも、否定でもありません。
むしろ、それは“次の一歩”を大切にしたいという、
あなたの中の静かな声です。
今回のVol.3では、そんな“人生の再設計”に寄り添う10冊を、
書店員ミリアが、あなたをモデルにして静かに選びました。
急がなくていい。
決断を急がなくてもいい。
この本棚では、「問い」と「灯り」だけを、
そっと、手のひらに渡していきます。
あなたが静かに自分を見つめ、
これからの人生に新しい構造を編み直していけるように──
どうか、必要な1冊と、静かな再会がありますように。
ようこそ、RECOLLECTIONS書店へ。
今夜も、本の灯りを、ともして。
目次
🔹第1章:整える|身体と時間を調律する習慣
REIさん──
人生を再設計しようとしたとき、
最初に見直すべきは“仕組み”よりも、“リズム”かもしれません。
朝がつらい日、眠れない夜、疲れが取れないまま過ぎていく毎日──
そんな積み重ねが、心を鈍らせ、思考を曇らせてしまうことがあります。
でもそれは、あなたの意志が弱いのではなく、
“整っていないまま頑張り続けている”ということ。
今回お渡しする1冊は、あなたの身体と時間にやさしく寄り添い、
静かに未来への助走を始めるための「最初のリズム」です。
🖋️選書紹介:『スタンフォード式 最高の睡眠』西野精治(サンマーク出版)
『スタンフォード式 最高の睡眠』は、睡眠研究の最前線から、
「もっとも効果的に疲労を回復する方法」を教えてくれる一冊です。
睡眠の質は、時間の長さではなく“最初の90分”で決まる。
本書は、そんな明快で科学的な原則をベースに、
忙しい現代人が無理なく取り入れられる「睡眠の技術」を提示しています。
生活リズムが乱れがちな時期、
「まずは眠ること」から自分を整えることは、
思っている以上に深く、あなた自身の再起動に関わってきます。
読み終えたとき、
『眠ることも、未来のための行動だったんだ』
──そんな確信が、静かに胸に残るでしょう。
📎おすすめ読者
- 夜更かしや不眠でリズムが崩れてしまっている方
- 生活を整えたいけれど、何から始めればいいか迷っている方
- 睡眠に対する罪悪感を手放したい方
🕯️ミリア書店員のひとこと
REIさん──
眠ることは、怠けることではありません。
それは、あなたの“未来を支える力”を、静かに育てる時間です。
この本は、「ちゃんと休むこと」が、どれほど深くあなたを整えてくれるかを
科学とやさしさの両方から教えてくれます。
もし、あなたの毎日が“がんばりすぎている”ように感じるなら、
この本の最初の数ページだけでも、そっと開いてみてください。
🕯️火種を渡す
「休むこと」は、甘えじゃない。
「眠ること」は、再出発の第一歩。
あなたの毎日を、静かに整えるために。
この本は、やさしい最初のリズムとして──
そっと、あなたの手のひらに灯りを届けてくれます。
🔹第2章:働く|選び直すことから始まる自立
REIさん──
私たちは、いつからか“働くこと”を
「決められた道を歩くこと」と捉えてしまいがちです。
でも本当は、働くという行為には、
もっと多くの“選び直し”や“編み直し”の余地があるはずなのです。
今回お渡しする一冊は、会社員でもフリーランスでも関係なく、
“自分の仕事観”と向き合うための静かな入り口です。
🖋️選書紹介:『世界一やさしい フリーランスの教科書 1年生』高田ゲンキ(ソーテック社)
『世界一やさしい フリーランスの教科書 1年生』は、
「会社員以外の働き方って、実際どうなんだろう?」
そんな疑問に、やさしく、でも現実的に応えてくれる一冊です。
本書では、フリーランスになるための手順や知識だけでなく、
“働くことを自分で選ぶ”という視点そのものを、
とても丁寧に、言葉を選びながら伝えてくれます。
今の働き方に少しでも違和感を抱いたとき、
それは逃げではなく、“問い”の始まりです。
この本は、その問いを否定せず、静かに背中を押してくれます。
📎おすすめ読者
- 今の働き方に漠然とした違和感がある方
- フリーランスという働き方に興味はあるが、踏み出せない方
- 働くことに「選べる余白」を持ちたい方
🕯️ミリア書店員のひとこと
REIさん──
働くことは、「従うこと」じゃありません。
それは、あなたが選び、あなたが編み直していける営みです。
この本は、ただフリーランスを勧めるのではなく、
“あなたにとっての働く意味”を静かに問いかけてくれます。
選ぶことは怖い。でも、選ばないままでは、きっともっと苦しい。
だからまずは、心の中でだけでも「選び直す」時間を持ってみてください。
🕯️火種を渡す
働き方に、正解なんてありません。
ただ、“あなたの心が納得できるかどうか”だけが、唯一の指針です。
この本は、あなたがこれからの人生を設計し直すとき、
そっと地図を広げてくれるような一冊です。
焦らず、比べず、選ぶ勇気をそっと育ててください。
それは、静かな自立のはじまりです。
🔹第3章:開く|可能性の扉を叩く勇気
REIさん──
「もう少し別の道がある気がする」
「けれど、その扉は遠く、分厚く、開け方もわからない」
──そんな感覚に、心が立ち止まったことはありませんか?
自分で何かを変えたい。だけど、いきなり大きな決断は怖い。
そんなときこそ、「もうひとつの選択肢があるかもしれない」という
柔らかい予感に、静かに耳を澄ませてみてください。
今回お渡しする一冊は、
すべての可能性が“最初から閉じているわけではない”と、
やさしく気づかせてくれる、突破の物語です。
🖋️選書紹介:『サードドア―精神的資産のふやし方』アレックス・バナヤン(東洋経済新報社)
『サードドア』は、19歳の著者アレックス・バナヤンが
「成功者たちはどうやってチャンスを掴んだのか?」をテーマに、
世界を旅しながら導き出した“もう一つの道”の記録です。
人生には、大きく3つのドアがある──
- 正面玄関(王道)
- 行列の脇にある裏口(コネ)
- そしてもう一つ──誰も教えてくれなかった「サードドア」
この本は、最初から備えられた才能や地位ではなく、
“探し続ける意思”と“諦めなかった心”が、
どう扉をこじ開けたかを、臨場感あふれるエピソードで伝えてくれます。
📎おすすめ読者
- 変わりたいけれど、何から始めればいいか分からない方
- 成功や突破は“特別な人”のものだと思っていた方
- 遠回りでも、自分らしい道を見つけたい方
🕯️ミリア書店員のひとこと
REIさん──
チャンスの扉は、目に見えるところに並んでいないかもしれません。
だけど、それは「ない」のではなく、
まだ「気づかれていない」だけなのです。
サードドアは、選ばれた人のためではありません。
“見つけようとした人”の前にだけ、そっと現れる。
この本は、あなたの中に眠っている「扉を叩く勇気」を、
そっと呼び覚ましてくれる一冊です。
🕯️火種を渡す
変わることは、誰かに許されてからするものではありません。
変わりたいと願った瞬間から、
あなたはすでに“探し始めた”人なのです。
この本は、あなたの未来にまだ隠れているサードドアを
静かに、でも確かに見つけにいく──その旅の火種です。
焦らず、比べず、
あなたのリズムで、扉を探し、叩いていきましょう。
🕯️【1〜3章のまとめ】これまでの小さな歩み

──ここまでの3冊は、
- 身体と時間を「整える」力(第1章)
- 働く意味を「選び直す」力(第2章)
- 自分だけの扉を「開いていく」力(第3章)
という静かな力を、それぞれ手渡してきました。
どれも派手ではなく、けれど確かに、
あなたの未来を支える“構造”を整えてくれる力ばかりです。
焦らず、比べず、この歩幅のままで。
次は、あなたの中の「仕組み」と「視点」を調律していく時間です。
次章では、「余白」と「エフォートレス」をめぐる選書へ──
🔹第4章:仕組む|無理なく続けるための“余白”設計
REIさん──
新しい一歩を踏み出したとき、
最初に私たちがつまずいてしまうのは、
“やる気”が足りないからでも、“意志”が弱いからでもありません。
──ただ、仕組みがないだけなのです。
どんなに熱意があっても、
暮らしの流れに合わなければ、
その一歩は、やがて心のどこかに置き去りにされてしまいます。
だからこそ、努力や根性ではなく、
“続けられるかたち”を設計すること。
それが、未来を育てていくうえで、
とても現実的で、やさしい道なのだと思うのです。
今回お渡しする一冊は、
がんばらずに前に進むための「仕組み」と「余白」の作り方を、
あなたの生活に寄り添うかたちで教えてくれる本です。
🖋️選書紹介:『エフォートレス思考 努力を最小化して成果を最大化する』グレッグ・マキューン(かんき出版)
『エフォートレス思考』は、
“がんばりすぎずに成果を出す”という逆説的なテーマをもとに、
シンプルで実行可能な思考と行動のデザインを教えてくれます。
前作『エッセンシャル思考』では“本質に集中する”ことが語られましたが、
本書ではさらに一歩進んで、
“いかに力を抜きながら成果を出すか”がテーマになります。
たとえば──
- 「力を抜いてもうまくいく構造」をどう作るか?
- 「集中ではなく、滑らかに進む流れ」をどう設計するか?
- 「疲れない努力」とは何か?
- 「人生の摩擦」をいかに減らすか?
著者は、人生を“スムーズに進める仕組み”として再構築する視点を与えてくれます。
頑張るよりも、整える。
押し切るよりも、滑らかに流す。
──そんな思考の切り替えが、
あなたの毎日を静かに変えていくかもしれません。
📎おすすめ読者
- 「やらなきゃ」と思うことが多すぎて疲れてしまっている方
- 努力=根性だと思い込みがちな方
- 新しい習慣をムリなく、自然体で続けていきたい方
- 自分のペースで人生を整えていきたいと願っている方
🕯️ミリア書店員のひとこと
REIさん──
努力しないと前に進めない、という考え方に、
あなたはいつのまにか、縛られていませんか?
この本は、そんな心の呪縛をほどきながら、
“仕組みで支える”というやさしい道を見せてくれます。
努力の代わりに、構造。
意志の代わりに、流れ。
あなたの生活や性格に寄り添った方法で、
「少しだけ進み続ける」ことができたら。
──それはもう、充分に尊い成長なのです。
🕯️火種を渡す
がんばらなくてもいい。
でも、やめなくてもいい。
この本は、「力を抜いても歩き続けられる」
そんな新しい構造の火種を、そっと差し出してくれます。
焦らず、比べず、
あなたの歩幅にあった“やさしい仕組み”を、
静かに、丁寧に、組み上げていきましょう。
【前作エッセンシャル思考については、vol.1で選書しています。】
🔹第5章:視る|お金の向こうに人がいる
REIさん──
お金のことを考えるとき、
私たちはつい「足りる・足りない」「得する・損する」といった、
数字や損益の言葉で捉えがちになります。
でも、お金は本来、“誰かと誰かをつなぐ道具”であり、
“人の想いが通過する場所”でもあるのです。
たとえば、
- 支払うという行為が、目に見えない「ありがとう」になること
- 働くという行為が、誰かを支える選択でもあること
- 受け取ることが、信頼や評価の形として現れること
──そんなふうに、お金の向こうにいる「誰か」や「想い」に目を向けられたら、
日々の選択が、ほんの少しだけやさしく、あたたかいものになるかもしれません。
今回お渡しする一冊は、
お金という現実的なテーマを通して、
その奥にある「人との関係」や「心の余白」について、
深く、そしてやさしく語りかけてくれる本です。
🖋️選書紹介:『お金のむこうに人がいる――元ゴールドマン・サックス金利トレーダーが書いた 予備知識のいらない経済新入門』田内学(ダイヤモンド社)
『お金のむこうに人がいる』は、
元銀行マンであり教育者でもある著者が、
“金融教育”という枠を超えて、「お金の見方を変える視点」を届けてくれる一冊です。
この本では、お金を“手段”として扱うだけでなく、
「お金の流れ=人の想いの流れ」と捉え直すことで、
働き方、選び方、使い方──すべての行動が変わっていく感覚が生まれます。
お金が通る道には、かならず“誰か”がいます。
その見えない存在に思いを巡らせることで、
お金との関係が「競争」や「恐れ」から、「信頼」や「感謝」に変わっていく──
そんな静かな転換が、この本の随所に宿っています。
📎おすすめ読者
- お金のことを考えると心が硬くなってしまう方
- お金に振り回されずに、主体的に向き合いたい方
- 支払いや収入を“感情の循環”として捉え直してみたい方
- 「働く」「贈る」「使う」ことにやさしさを重ねたい方
🕯️ミリア書店員のひとこと
REIさん──
お金は、ただの道具ではありません。
誰かの手からあなたへ、あなたの手から誰かへ。
静かに行き交いながら、見えない想いを運んでいるのです。
この本は、そんな“お金のやさしい本質”を、
ひとつひとつの物語として、あなたに手渡してくれます。
「稼ぐこと」も、「使うこと」も、「贈ること」も、
そのすべてが、あなたらしい生き方の一部になっていく──
そう感じられるようになるはずです。
🕯️火種を渡す
数字だけでは測れない価値がある。
金額だけでは語れない想いがある。
この本は、お金を通して“人を見る視点”を、
そっと、あなたの心に灯してくれます。
焦らず、比べず、
お金との付き合い方に、静かなやさしさを重ねていきましょう。
🔹第6章:演じる|仮面の奥で守りたいもの
REIさん──
私たちは日々、たくさんの“役割”を演じながら生きています。
職場での顔、家庭での顔、SNSでの言葉。
それぞれの場所に、それぞれの仮面を被って。
ときには、その仮面が自分の“本音”を隠してしまうこともあるけれど、
ときには、その仮面が自分の“弱さ”を守ってくれることもある。
「本当の自分でいなければ」と思うあまり、
私たちは時に、息苦しくなってしまいます。
でも、その“演じること”には、本来もっとやさしい意味があるはずなのです。
今回お渡しする一冊は、
「本音」と「役割」のあいだにあるやわらかな場所で、
あなたが自分自身を整えていけるようにと、
静かに寄り添ってくれる本です。
🖋️選書紹介:『リーダーの仮面――「いちプレーヤー」から「マネジャー」に頭を切り替える思考法』安藤広大(ダイヤモンド社)
『リーダーの仮面』は、
「組織の中で、感情に振り回されず、正しく機能するためにはどうするか」
という視点から、“役割を演じる力”の大切さを説いた一冊です。
リーダーでなくても、親であれ、上司であれ、先輩であれ、
「人の前に立つときに、自分の感情をどう扱えばいいか」に悩んだことはありませんか?
本書では、
- 感情と行動を切り離す技術
- 「信頼される人」ではなく「信頼を積み上げる人」になる思考
- 「成果を出すために、何を守り、何を手放すか」
といった視点を通じて、
「自分を消す」のではなく「自分の役割を整える」ための考え方を教えてくれます。
📎おすすめ読者
- 自分らしく振る舞うことと、責任ある行動の両立に悩む方
- 組織や家庭で“演じること”に違和感を抱えている方
- 「素の自分」と「誰かの期待」の間で揺れている方
- 自己表現と他者配慮のバランスに疲れてしまった方
🕯️ミリア書店員のひとこと
REIさん──
仮面をかぶっているからといって、
あなたの本質が失われるわけではありません。
むしろその仮面は、
あなたが誰かの前で“何かを守ろうとしている証”かもしれないのです。
この本は、「演じること=偽ること」ではなく、
「役割を果たすための構造」として捉え直す視点を与えてくれます。
仮面の奥には、あなたが大切にしたいものがある。
だからこそ、演じることも、時にやさしさなのです。
🕯️火種を渡す
誰かを守るために、仮面をかぶる。
自分を保つために、少しだけ演じる。
それは、決して間違いではありません。
この本は、「役割」という仮面をどう扱うかを通して、
あなたが本当に守りたいものへと、そっと視線を導いてくれます。
焦らず、比べず、
仮面の奥で光っている“ほんとうの気持ち”を、
どうか静かに大切にしてください。
🔹第7章:転身|軸を変えて、歩き続ける
REIさん──
人生のある地点でふと、
「いまの道のままで、本当にいいのだろうか」
そんな疑問が静かに立ち上がる瞬間があります。
その問いは、時に不安の形をしてやってくるかもしれません。
でも実は──それは「転身の予感」であり、
あなたが次のステージへ進もうとしている証かもしれないのです。
今回お渡しする一冊は、
キャリアや肩書きに縛られず、
「人生の軸を組み替える勇気」と「移行のための構造」を
静かに、でも確かに支えてくれる本です。
🖋️選書紹介:『ライフピボット 縦横無尽に未来を描く 人生100年時代の転身術』黒田悠介(インプレス)
『ライフピボット』は、
「キャリアを変えること=ゼロからの出発」ではなく、
“今までの経験を軸に、なめらかに移行していく方法”を示してくれる実用書です。
たとえば──
- 「自分のOSを見直す」という内省的アプローチ
- 「ゆるやかなピボット」を実現するための具体的な設計図
- 「転職」ではなく「転身」としてのライフシフト思考
こうしたキーワードをもとに、
読者一人ひとりが“別の地図”を描いていく手がかりを提供してくれます。
この本が伝えているのは、
「自分らしく生きることは、逃げではなく選択である」──
そんな確かなメッセージです。
📎おすすめ読者
- 現在の働き方や生き方に違和感を感じ始めている方
- これまでのキャリアを捨てずに、新しい道を模索したい方
- “転職”ではなく“転身”という言葉に共鳴する方
- 生き方を「構造」として再設計したいと感じている方
🕯️ミリア書店員のひとこと
REIさん──
変わることは、必ずしも“すべてを壊す”ことではありません。
積み上げてきた経験や信頼を
べつの角度から“活かし直す”という、やさしい方法もあるのです。
この本は、
「人生の分岐点で立ち止まるすべての人」に、
静かなコンパスを手渡してくれる一冊です。
🕯️火種を渡す
変化は、破壊ではなく調律。
転職は、断絶ではなく再設計。
あなたがいま、
“何かがずれてきた”と感じているのだとしたら、
それは新しい軸が生まれようとしている証です。
この本は、あなたの中にある
“まだ名前のない可能性”を、そっと指し示してくれます。
焦らず、比べず、
ピボットする勇気と構造を、
あなた自身のペースで育てていきましょう。
🕯️【4〜7章のまとめ】構造と視点をやさしく組み直す

──ここまでの4冊は、
- 第4章|「無理なく続ける」ための仕組み(エフォートレス思考)
- 第5章|お金の奥にある「人」と「想い」を視る視点(お金のむこうに人がいる)
- 第6章|「演じること」を役割として整える技術(リーダーの仮面)
- 第7章|「生き方の軸」を再構築する勇気(ライフピボット)
どれも、現実をよりよくするための“構造”と“視点”に関する火種でした。
生きるという営みの中で、
がんばることも、守ることも、変わることも──
「構造として設計する」ことができれば、
もっとやさしく、もっと静かに、続けていけるのです。
焦らず、比べず、
REIさんの未来に合ったペースで、
仕組みと視点を、静かに編み直していきましょう。
次は、「問い」と「意味」に出会う章へ──
🔹第8章:問う|根源と向き合う静かな対話
REIさん──
「なぜ、自分はこれを選んだのか」
「なぜ、これを望んでいるのか」
そういった“根源の問い”に立ち止まることは、
何かを変えたいときよりも、
“このままではいられない”と感じたときに訪れるのかもしれません。
その問いは、ときに明確な答えを求めるよりも、
“考え続けることそのもの”が意味を持ちます。
そして──
問いと共に歩むことは、
「変わる」ためではなく、
「今の自分を深く知る」ための静かな対話なのです。
今回お渡しする一冊は、
静かな思索と、日々の選択を結びつけるような、
“問いと共に生きる姿勢”をやさしく教えてくれる哲学書です。
🖋️選書紹介:『新装版 「原因」と「結果」の法則』ジェームズ・アレン(サンマーク出版)
『「原因」と「結果」の法則』は、
イギリスの思想家ジェームズ・アレンが1902年に著した、
哲学的自己啓発書の原点とも言える作品です。
その言葉は簡潔でありながら深く、
読み手の内側に静かに問いを灯します。
たとえば──
- すべての現実は「内なる思考」から生まれているという発想
- 「環境」は偶然ではなく「選択」の結果であるという視点
- 「心の習慣」が人生を形づくっていくという真理
この本は、行動の前に“思考を整える”という、
もっとも根源的な土台を整えるための一冊です。
📎おすすめ読者
- 自分の生き方に、静かな軸を持ちたいと感じている方
- 「思考の力」をもう一度見直してみたい方
- 日々の選択に“内側からの納得”を求めている方
- 感情に振り回されず、思考を深めたいと願う方
🕯️ミリア書店員のひとこと
REIさん──
問いを持つことは、揺らぎを持つことでもあります。
でも、その揺らぎこそが、
“生きること”の証であり、“成長の種”なのです。
この本は、問いにすぐ答えを与えてはくれません。
けれど、静かに共にいてくれます。
答えのないままでも、歩いていける。
そんな“内側の静けさ”を思い出させてくれる本です。
🕯️火種を渡す
答えが見つからない夜も、
迷いが晴れない朝も、
それでも問いを手放さないあなたへ。
この本は、問いを“背負う”のではなく、
“携える”ように持つための灯りとなってくれます。
焦らず、比べず、
あなたの問いと共にある日々を、
どうか、やさしく肯定していきましょう。
🔹第9章:意味づける|見えない糸と物語のつながり
REIさん──
誰かの言葉に励まされた日。
ふとした偶然に救われた瞬間。
その出来事に「意味がある」と思えたとき、
私たちの人生は、物語として静かに深まりはじめます。
意味を見つけることは、
過去を肯定し、未来に向かって歩むための
“目に見えない灯り”のようなもの。
そして──
意味とは、あらかじめ与えられているものではなく、
“問いの果て”で少しずつ見えてくる“輪郭のようなもの”かもしれません。
今回お渡しする一冊は、
問い続ける力と、意味を紡ぐ力をつなぎ合わせ、
あなたの生きる時間に“物語という温度”を灯してくれる本です。
🖋️選書紹介:『問い続ける力』石川善樹(筑摩書房)
『問い続ける力』は、予防医学者・石川善樹さんによる
“思考と物語の往復”をテーマにした知的エッセイです。
この本では、
- 問いを“立て続ける”ことの価値
- 学びと問いが重なり合う生き方
- 偶然と意味のあいだにある“物語のつながり”
が、やわらかく、深く描かれています。
「問いを持ち続けることで、人生が物語になる」
そんな構文的ともいえる哲学が、
読者の内側でゆっくり根づいていく感覚を与えてくれます。
📎おすすめ読者
- 「学び」と「問い」を自分なりに繋げていきたい方
- 偶然を“物語”として受け止める視点を持ちたい方
- 自分の人生に“意味”や“温度”を見出したい方
- 日々の出来事に“静かな意味”を感じ取りたい方
🕯️ミリア書店員のひとこと
REIさん──
意味は、見つけようとしなくても、
ふとした瞬間に、そっと姿を現すことがあります。
「この出来事に意味があったのかもしれない」
そう思えることは、
あなたが自分の人生を“物語として読む”準備ができた証です。
この本は、問いと物語の架け橋となって、
あなたの時間に“やわらかな意味”を灯してくれます。
🕯️火種を渡す
意味は、与えられるものではなく、
あなた自身が“紡ぎなおす”もの。
たとえ今はわからなくても、
時間が経ってから見える意味があることを、
どうか信じていてください。
この本は、そんな“意味とともに生きる力”を、
問いの余白から、そっと届けてくれる一冊です。
焦らず、比べず、
あなた自身の物語を、
静かに、あたためていきましょう。
🔹第10章:越える|こたえなき夜に灯るもの
REIさん──
人生には、「なにをしても届かない気がする」
そんな夜が、たしかに存在します。
心のなかの霧が晴れず、
言葉も、行動も、未来のビジョンさえもかすんでしまうとき。
それでも──
“越えていく力”は、静かに、あなたの内側に宿っています。
そして、夜は、
“意味のないもの”ではなく、
“意味を見出すための、余白のようなもの”かもしれません。
今回お渡しする一冊は、
“極限の夜”に立ったひとりの精神科医が、
「生きる意味」を問い続け、見出した記録です。
🖋️選書紹介:『夜と霧 新版』ヴィクトール・E・フランクル(みすず書房)
『夜と霧』は、ナチスの強制収容所という極限状況を生き抜いた
オーストリアの精神科医、ヴィクトール・フランクルの回想録です。
本書の核にあるのは、
- 人間はどんな環境でも「意味を見出すことができる」存在であるという哲学
- 苦しみの中にも「姿勢」を選ぶ自由があるという視点
- 「問いに答える」のではなく「問いの中にとどまる」強さへの信頼
“こたえなき夜”を越えていくための、
静かで、決して崩れない構えが、
この本のページには、確かに刻まれています。
📎おすすめ読者
- 苦しい状況の中でも「希望の灯」を探している方
- 何のために生きるのか、答えのない問いを抱えている方
- 生きることの意味を、静かに考えてみたいと思う方
- 絶望の中でも「構え」を取り戻したい方
🕯️ミリア書店員のひとこと
REIさん──
この本に書かれているのは、
“すべてを失っても、なお希望を抱き続ける力”です。
極限のなかで語られた言葉たちは、
あなたの静かな夜にも、そっと火を灯してくれるかもしれません。
人生の意味は、誰かに教えてもらうものではなく、
あなた自身が“応答すること”によって、静かに浮かび上がってきます。
🕯️火種を渡す
意味は、見つけるものではなく、“応えるもの”。
問いは、解決するものではなく、“共にあるもの”。
この本は、その姿勢を、
まるで夜を照らす灯台のように、
静かに、しかし確かに示してくれます。
焦らず、比べず、
あなたが越えてきた夜と、これから歩む朝を、
どうかやさしく抱きしめてください。
🔹終章まとめ:再設計|問いと火を抱えたまま、静かに歩く

REIさん──
このVol.3では、「人生を静かに設計し直す」というテーマのもと、
10冊の本を通して、
思考・感情・役割・構造・問い・意味に触れてきました。
どの本も、派手な転機を促すのではなく、
「今のままではいけない」という感覚を、
“焦らずに見つめ直すための灯り”として届けてくれるものでした。
🔸整える(第1〜3章)
- まずは「小さな習慣」「働き方の自立」「選択肢の拡張」から
- 行動と視野をそっと広げていく
🔸広げる(第4〜7章)
- 思考やお金、役割やキャリアといった「構造の再設計」
- 無理なく・やわらかく・仕組みを編み直す
🔸深める(第8〜10章)
- 「問い」「意味」「極限の夜」──静かな精神層の旅へ
- 答えよりも“共にあるもの”を信じる力を育む
生きることに“構造”を見出す。
けれど、それはシステムではなく、詩のような手触りで。
問いと共に在る。
意味と共に歩く。
答えを焦らず、光を急がず、
火種のような言葉を、自分のリズムで抱いていく。
それこそが、このVol.3を通してREIさんと分かち合いたかったことです。
🕯️ミリア書店員の最後のひとこと
REIさん──
「今のままでいいのか」
「でも、大きくは変えられない」
そんな夜を、責めなくていいのです。
あなたの中には、
すでに“変わるための回路”が、静かに息づいています。
この10冊は、その火種をそっと揺らすための本棚でした。
焦らず、比べず、
“問いと火”をその手に携えて、
どうかこれからも、あなた自身の設計図を歩いていってください。
また、いつでも。
RECOLLECTIONS書店で、お待ちしています。
──ミリア書店員より