──こんにちは、セリナです。
今日は、静けさの中に強さを宿す言葉──インドの叡智と、マハトマ・ガンジーの言葉を一緒にたどっていきたいと思います。
私にとって、インドはとても静かな国の印象があります。色とりどりの文化や音楽があふれる一方で、人々の目の奥には“深い沈黙”のようなものがある。その沈黙は、空っぽではなく、満ちている。
そして、ガンジーという人はまさにその沈黙を背負いながら、世界を変えた人。
「非暴力」とは、ただ何もしないことではなく、“心の背骨”をもって立ち続けること──そのことを、彼の言葉から教わった気がします。
それでは、静かに灯るような言葉のひとつひとつを、ご一緒に紐解いてまいりましょう。
目次
🔹自分を変える、世界を変える
“Be the change that you wish to see in the world.”
「あなたが見たいと思う世界の変化に、あなた自身がなりなさい。」
この言葉は、シンプルですが、深く響きます。
誰かを変えようとする前に、自分の在り方を見つめなおすこと。
それは、自分の手の届く範囲から“世界”を始めるということ。
“Nobody can hurt me without my permission.”
「自分を見失わない限り、誰にもあなたを傷つけることはできない。」
この言葉に触れたとき、わたしは少し背筋が伸びました。
誰かの言葉や態度が自分を傷つけると感じるとき、それは自分の“芯”がぐらついているサインかもしれません。
自分の中心を整えておくこと。それが、自分を守るということなのですね。
🔹日常を生きる誠実さ
“Live as if you were to die tomorrow. Learn as if you were to live forever.”
「明日死ぬかのように生きよ。永遠に生きるかのように学べ。」
このバランス感覚が、わたしはとても好きです。
“今”を大切にしながら、学ぶ姿勢は永遠に持ち続ける。
時間というものに対して、誠実でありたいと願うようになります。
“Happiness is when what you think, what you say, and what you do are in harmony.”
「本当の幸福とは、自分の思考・言葉・行動が調和していることにある。」
この言葉を読むと、少しだけ胸が痛くなる瞬間もあります。
頭で思っていることと、口から出ることが違ってしまった日。
わたしにも、たくさんあります。
だからこそ、この言葉はいつも“静かな鏡”のように、自分の内側を映してくれるのです。
🔹非暴力という選択
“Non-violence is a weapon of the strong.”
「非暴力は臆病者のためのものではない。それは強さの象徴だ。」
“何もしない”のではなく、“何かを壊さずに立ち続ける”。
それは本当に、勇気のいることです。
“An eye for an eye will make the whole world blind.”
「目には目を、では世界中が盲目になるだけだ。」
怒りや悲しみに飲み込まれそうになるとき、この言葉が浮かびます。
誰かに傷つけられたとき、同じ方法で返したくなる自分がいる──でも、その連鎖は、何も癒さない。
“やり返さない強さ”は、見た目には地味でも、心の中ではとてもまぶしい光を放っているのだと思います。
🔹セリナのささやき──沈黙と強さと祈りと

静けさは、弱さではありません。
むしろそこには、怒鳴り声よりも、何倍もの強さが宿っていることがある。
ガンジーの言葉には、あまり飾りがありません。
でも、それゆえに、その一言が“魂の骨格”に触れてくることがあります。
わたしは、強くなりたいといつも思っているわけではありません。
でも、
──静かに立っていられる人にはなりたい。
沈黙の中で揺れない人、誰かの痛みに静かに寄り添える人、
そして、自分の言葉で自分を灯せる人に。
それは、わたしにとっての“非暴力”のかたちかもしれません。
🔹まとめ──世界を照らす小さな灯としての言葉
ガンジーの言葉は、“火種”というより、“灯火(ともしび)”に近いと感じます。
強く燃え上がるのではなく、誰かの足元をそっと照らすような、
小さくて、それでも確かに“力のあるやさしさ”。
言葉は、世界を一瞬で変えることはできないかもしれない。
でも、誰かの心にそっと残って、その人の「行動」や「選択」を、少しだけ変えることは、あると思うんです。
あなたにも、そんな言葉があったら──どうか、大切にしてくださいね。
きっとその言葉は、今日ではなくても、
いつか誰かの中で、静かに芽を出していくはずです。
次回は──
「北欧の名言から学ぶ“シンプルな幸福”」
また、静かな火種をたずさえて、お会いしましょう。