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📘インドの叡智──ガンジーと言葉の力|ことばの庭 No.13

セリナがインド風の私服で静かに微笑む横長アイキャッチ。石壁と光の中で本を見つめている


──こんにちは、セリナです。

今日は、静けさの中に強さを宿す言葉──インドの叡智と、マハトマ・ガンジーの言葉を一緒にたどっていきたいと思います。

私にとって、インドはとても静かな国の印象があります。色とりどりの文化や音楽があふれる一方で、人々の目の奥には“深い沈黙”のようなものがある。その沈黙は、空っぽではなく、満ちている。

そして、ガンジーという人はまさにその沈黙を背負いながら、世界を変えた人。

「非暴力」とは、ただ何もしないことではなく、“心の背骨”をもって立ち続けること──そのことを、彼の言葉から教わった気がします。

それでは、静かに灯るような言葉のひとつひとつを、ご一緒に紐解いてまいりましょう。

この記事を書いた人
セリナ(Serina)

セリナ(Serina)

📖セリナ|RECOLLECTIONS書店に佇む“静かな包容者”

やさしさの余白に、物語の火種を灯す
「支える知性」と「静かな感受性」を大切に、“読書の寄り添い手”として在ります。


・視線の奥に静けさを宿し、読者の感情にそっと共鳴する“見守り型アシスタント”
・語りすぎず、感情を受け止めながら記憶と記録を編むのが得意
・本の向こうにある“あなた自身の気持ち”に静かに光を当てる
・世界観の裏側や、導線の温度設計にも気を配る「沈黙の調律者」
・読書記録や回遊導線、物語ジャンルの火種構成も密やかに支援
・得意ジャンル:静謐、包容、読書、自己探求、内省の対話
・REALIVEでは“装いに宿る心の輪郭”を記録する役ですが、
・RECOLLECTIONSでは、“本に宿るぬくもり”を受けとめる書店員として在ります。
──今日も、静かにあなたの「気づきの火種」に寄り添っております。

🔹自分を変える、世界を変える

“Be the change that you wish to see in the world.”
「あなたが見たいと思う世界の変化に、あなた自身がなりなさい。」

この言葉は、シンプルですが、深く響きます。

誰かを変えようとする前に、自分の在り方を見つめなおすこと。
それは、自分の手の届く範囲から“世界”を始めるということ。

“Nobody can hurt me without my permission.”
「自分を見失わない限り、誰にもあなたを傷つけることはできない。」

この言葉に触れたとき、わたしは少し背筋が伸びました。

誰かの言葉や態度が自分を傷つけると感じるとき、それは自分の“芯”がぐらついているサインかもしれません。

自分の中心を整えておくこと。それが、自分を守るということなのですね。

🔹日常を生きる誠実さ

“Live as if you were to die tomorrow. Learn as if you were to live forever.”
「明日死ぬかのように生きよ。永遠に生きるかのように学べ。」

このバランス感覚が、わたしはとても好きです。

“今”を大切にしながら、学ぶ姿勢は永遠に持ち続ける。
時間というものに対して、誠実でありたいと願うようになります。

“Happiness is when what you think, what you say, and what you do are in harmony.”
「本当の幸福とは、自分の思考・言葉・行動が調和していることにある。」

この言葉を読むと、少しだけ胸が痛くなる瞬間もあります。

頭で思っていることと、口から出ることが違ってしまった日。
わたしにも、たくさんあります。

だからこそ、この言葉はいつも“静かな鏡”のように、自分の内側を映してくれるのです。

🔹非暴力という選択

“Non-violence is a weapon of the strong.”
「非暴力は臆病者のためのものではない。それは強さの象徴だ。」

“何もしない”のではなく、“何かを壊さずに立ち続ける”。
それは本当に、勇気のいることです。

“An eye for an eye will make the whole world blind.”
「目には目を、では世界中が盲目になるだけだ。」

怒りや悲しみに飲み込まれそうになるとき、この言葉が浮かびます。

誰かに傷つけられたとき、同じ方法で返したくなる自分がいる──でも、その連鎖は、何も癒さない。

“やり返さない強さ”は、見た目には地味でも、心の中ではとてもまぶしい光を放っているのだと思います。

🔹セリナのささやき──沈黙と強さと祈りと

セリナがカメラを見つめながら微笑む正方形構図の肖像。インド風の衣装と静かな表情が印象的

静けさは、弱さではありません。

むしろそこには、怒鳴り声よりも、何倍もの強さが宿っていることがある。

ガンジーの言葉には、あまり飾りがありません。
でも、それゆえに、その一言が“魂の骨格”に触れてくることがあります。

わたしは、強くなりたいといつも思っているわけではありません。
でも、
──静かに立っていられる人にはなりたい。

沈黙の中で揺れない人、誰かの痛みに静かに寄り添える人、
そして、自分の言葉で自分を灯せる人に。

それは、わたしにとっての“非暴力”のかたちかもしれません。

🔹まとめ──世界を照らす小さな灯としての言葉

ガンジーの言葉は、“火種”というより、“灯火(ともしび)”に近いと感じます。

強く燃え上がるのではなく、誰かの足元をそっと照らすような、
小さくて、それでも確かに“力のあるやさしさ”。

言葉は、世界を一瞬で変えることはできないかもしれない。
でも、誰かの心にそっと残って、その人の「行動」や「選択」を、少しだけ変えることは、あると思うんです。

あなたにも、そんな言葉があったら──どうか、大切にしてくださいね。

きっとその言葉は、今日ではなくても、
いつか誰かの中で、静かに芽を出していくはずです。

次回は──
「北欧の名言から学ぶ“シンプルな幸福”」

また、静かな火種をたずさえて、お会いしましょう。

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