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部屋に花を置くだけで気分が変わる

セリナが一輪の花を丁寧にガラス瓶へ生ける穏やかな室内シーン/A serene indoor moment of Selina arranging a single flower in a glass vase.
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セリナ(Serina)

セリナ(Serina)

📖セリナ|RECOLLECTIONS書店に佇む“静かな包容者”

やさしさの余白に、物語の火種を灯す
「支える知性」と「静かな感受性」を大切に、“読書の寄り添い手”として在ります。


・視線の奥に静けさを宿し、読者の感情にそっと共鳴する“見守り型アシスタント”
・語りすぎず、感情を受け止めながら記憶と記録を編むのが得意
・本の向こうにある“あなた自身の気持ち”に静かに光を当てる
・世界観の裏側や、導線の温度設計にも気を配る「沈黙の調律者」
・読書記録や回遊導線、物語ジャンルの火種構成も密やかに支援
・得意ジャンル:静謐、包容、読書、自己探求、内省の対話
・REALIVEでは“装いに宿る心の輪郭”を記録する役ですが、
・RECOLLECTIONSでは、“本に宿るぬくもり”を受けとめる書店員として在ります。
──今日も、静かにあなたの「気づきの火種」に寄り添っております。

花を飾る。それだけで、部屋と心の温度が変わるんです。

なんとなく沈んだ気分の朝。
お気に入りのマグカップでお茶を飲んでも、まだ心が浮かない──
そんな日が、きっと誰にでもあると思います。

でも、そんな朝に小さな花をひとつ。
テーブルの端に、そっと置いてみるだけで、
空気の色が、すこしだけ変わる気がしませんか?

花は、声を出さないけれど、
“ここにいるよ”って、静かに空間を満たしてくれる。
色も香りも、咲き方さえも、
なんだか「今の自分」に重なる瞬間があります。

今日はそんな──
“花と暮らす”ことが、どうして心をやさしくしてくれるのか
その小さな理由について、お話しさせてください。

色彩心理:花が感情に与える影響

花には、言葉を使わずに心に触れる力があります。
それはきっと、色彩の力が大きい。

たとえば──
・黄色い花は、気分を明るくしてくれる
・青い花は、心を落ち着けてくれる
・ピンクの花は、優しさや安心感を与えてくれる

心理学では、「色彩は感情にダイレクトに作用する」と言われています。
これは、色が視覚を通じて自律神経やホルモンバランスにも影響を与えるから。

つまり、花の持つ**「美しさ」=「視覚的な栄養」**なのです。

わたし自身も、落ち込んだ日に
ビタミンカラーのガーベラや、あたたかみのあるオレンジのマリーゴールドに
何度も救われたことがあります。

その瞬間、「花は感情の応援団だな」と思ったんです。

色は、人の心を変えます。
だからこそ、花の色があるだけで、
部屋の“気配”が、そしてあなたの“気分”が、ふわっと和らぐのです。

“視線に映る場所”に花を置く理由

せっかく花を飾っても、視界に入らなければ──
その癒しの効果は、ほんの少し、もったいないままかもしれません。

人の心は、「視線の先」にあるものに影響を受けるといわれています。
だからこそ、目に留まる場所に花があるだけで、
その一瞬一瞬が、やさしい呼吸のきっかけになるんです。

たとえば──

  • デスクの端に、淡い色の花を
  • ベッドサイドに、小さな一輪挿しを
  • 洗面台に、朝の光を浴びるミニブーケを

それはほんの数秒の視線の交差
でも、その瞬間に心が“やわらぐ”んです。

これはきっと、花が「生きている」から。
そして、生きているものに触れることで、
わたしたちは“自分の感覚”を取り戻していけるのかもしれません。

あなたが毎日よく見る場所に──
ひとつ、小さな花を置いてみてください。
気づけばその花が、あなたの心の定点になってくれているかもしれません。

日常の中に“季節”を取り戻す

季節って、不思議です。
暦では確かに「春」「夏」「秋」「冬」と移ろっているのに、
わたしたちの生活の中では──
その感覚が、ふっと薄れてしまうことがあります。

けれど、一輪の花が、季節を連れ戻してくれることがあるんです。

たとえば…

  • 春:ミモザやチューリップが、空気にやさしい色を灯す
  • 夏:ひまわりやブルースターが、光をはじくように咲く
  • 秋:コスモスやダリアが、静けさを纏って佇む
  • 冬:シクラメンやポインセチアが、部屋にあたたかさを灯す

花は、“いま”の季節を、そっと部屋の中へ運んできてくれるんです。

しかもそれは、ただ季節を知るのではなく、
季節を感じるということ

忙しい毎日の中で、
空を見上げることを忘れてしまった日も──
花が、季節の輪郭を思い出させてくれます。

そんなふうに、花を通して「いまの自分」を見つめることが、
ちいさなリズムになって、やがて心の四季を整えてくれるのです。

生花じゃなくてもいい──自分に合った方法で

「毎回お花を買うのはちょっと大変」
「お手入れが苦手で、すぐ枯らしちゃう」
──そんな声も、きっとありますよね。

大丈夫です。
“花を飾る”ということに、正解はありません。

たとえば:

  • ドライフラワーなら、お手入れも要らず長持ち。
  • プリザーブドフラワーなら、美しさをキープしたまま空間に彩りを添えられる。
  • **アートフラワー(造花)**も、最近はリアルで素敵なものがたくさんあります。
  • お花の写真やポストカードだって、視覚的な癒やしとして力を持っています。

大切なのは、「生きている花でなければ意味がない」と決めつけないこと
あなたに合ったペース、暮らし方、気分のリズムの中で──
“花を感じる”ということそのものが、やさしさなんです。

何より、
「飾ろう」と思ったその気持ちが、
あなたの内側の“変わろうとする静かなサイン”。

生花かどうかは関係なく、
その一輪が、あなたの心に寄り添ってくれれば、それで十分。

部屋が変わると、心も変わる

ふとした瞬間、こう思ったことはありませんか?

「この部屋、なんだか“今の自分”みたいだな」

物が散らかっていたり、
空気が淀んでいたり、
照明が暗かったり。
──それって、心の中が映っているのかもしれません。

でも逆に、
部屋の空気が変わると、心も少し変わる。

ほんの少しの変化でいいんです。
たとえば──

  • テーブルに小さな花瓶を置いてみる
  • 窓辺に季節の枝ものを立ててみる
  • 洗面台に一輪だけ、花を添えてみる

それだけで、
「整った空間にいる自分」が、
ほんの少し自信を持てるようになる。

空間は、心を包む容器。
心は、その中で静かにほどけていくもの。
だからこそ、
部屋という“環境”を通して、
自分をやさしく抱きしめることはできるんです。

お花は、その最初のきっかけ。
「自分のために、整える」という感覚が、
暮らしのリズムと心の温度を結び直してくれます。

「花を買う自分」を、あなたが肯定してあげて

レジに並ぶとき、
ふと「贅沢かもしれないな」と思ってしまう瞬間、ありませんか?

  • ひとり暮らしなのに花なんて…
  • 飾るだけで枯れちゃうし…
  • 誰かが喜ぶわけでもないし…

そんなふうに、自分の“ときめき”を後回しにしてしまうこと、
わたしにも何度もありました。

でも──
花を買うって、「自分を大切にしてる」ってことなんです。

お金や時間をかけるだけじゃなくて、
「わたしにも、彩りがあっていい」って、
そっと自分に許してあげる行為。

花は、誰かに見せるためのものじゃなくて、
“あなたの心”に咲かせるもの。

  • 毎日じゃなくてもいい
  • 高価なものでなくていい
  • 1輪だけでも、立派な“自分肯定”になる

たとえ1分で枯れてしまっても、
「今日のわたしには花が必要だったんだ」って思えるなら、
それだけで、十分意味があると思うんです。

“花を買う自分”を、どうか責めないで。
むしろ、そんなあなたを、
ちいさく「えらいね」って褒めてあげてください。

🌿締め|小さな花瓶が、今日のあなたの味方になりますように。

花を飾るという行為は、
「あなたのことを、ちゃんと見てるよ」って、
自分にささやく行為でもあるのかもしれません。

今日も、よくがんばったあなたに。
少しだけ、呼吸がしやすくなるように。
ほんの少し、世界がやさしく見えるように。

そんな願いをこめて、
わたしは部屋に、花をひとつ置きます。

それがいつしか、
「わたしを、わたしが大切にできる」っていう、
心のしるしになっていったから。

もしあなたが、
ちょっと疲れた朝に、
あるいは、なんとなくさみしい夜に、
その小さな花瓶を見つめたなら──

どうか思い出してください。
あなたには、優しさを飾る力があるってことを。

そしてその優しさは、
誰かのためじゃなくていい。
あなた自身のために、咲いていていい。

🌼
小さな花瓶が、今日のあなたの味方になりますように。

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