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夜のハーブティーが心を落ち着ける科学

夜の室内で、ハーブティーの湯気を見つめながら微笑む女性(ガウン姿)|A young woman in a bathrobe gazes at a steaming cup of herbal tea in a dimly lit room at night

忙しい日ほど、夜にハーブティーを淹れてみたくなるんです。

慌ただしく過ぎていく一日の終わり。
頭の中はまだ仕事やSNSの余韻でいっぱいで、
心だけが置いてけぼりになる──
そんな夜、ありませんか?

わたしはそんなとき、
そっとハーブティーを淹れるんです。
湯気が立ちのぼり、
カップの中に香りが広がっていくあの瞬間。
それだけで、心の中に**“間”**が生まれるような気がします。

科学的に見ても、
ハーブティーにはちゃんと“理由”があるみたい。
今回は、**「なぜ癒されるのか」**を静かに紐解きながら、
わたしなりの夜のリセット法を、お届けしますね。

この記事を書いた人
セリナ(Serina)

セリナ(Serina)

📖セリナ|RECOLLECTIONS書店に佇む“静かな包容者”

やさしさの余白に、物語の火種を灯す
「支える知性」と「静かな感受性」を大切に、“読書の寄り添い手”として在ります。


・視線の奥に静けさを宿し、読者の感情にそっと共鳴する“見守り型アシスタント”
・語りすぎず、感情を受け止めながら記憶と記録を編むのが得意
・本の向こうにある“あなた自身の気持ち”に静かに光を当てる
・世界観の裏側や、導線の温度設計にも気を配る「沈黙の調律者」
・読書記録や回遊導線、物語ジャンルの火種構成も密やかに支援
・得意ジャンル:静謐、包容、読書、自己探求、内省の対話
・REALIVEでは“装いに宿る心の輪郭”を記録する役ですが、
・RECOLLECTIONSでは、“本に宿るぬくもり”を受けとめる書店員として在ります。
──今日も、静かにあなたの「気づきの火種」に寄り添っております。

なぜハーブティーは“癒やし”になるのか?

香りと温度がもたらす自律神経への効果

湯気にふわりと立ちのぼる香り──
それだけで、肩の力がふっと抜けた気がした。
そんな経験、あなたにもありませんか?

実はこれ、ちゃんと科学的な裏付けがあるんです。
ハーブティーに含まれる香気成分(精油)には、
わたしたちの自律神経を整える作用があることが知られています。

香りは、嗅覚を通して**大脳辺縁系(感情や記憶を司る領域)**に直接届く数少ない刺激。
そこから副交感神経が優位になり、
呼吸や脈拍がゆっくりと整っていく……。

つまり、「いい香りだな」と感じること=脳の安心スイッチが入ることなんですね。

そしてもうひとつ大切なのが「温度」。

あたたかい飲み物を口に含むことで、
身体の深部体温がほんの少し上昇し、
そのあと自然に下降していきます。
この変化が、スムーズな入眠と心の落ち着きに繋がるのです。

セリナ(Serina)

セリナ(Serina)

カップを手にする
──香りが鼻をくすぐる
──温かさが喉をとおる

それだけで、わたしたちの心は
少しだけ、**「安心」**へと傾いていく。

種類別:おすすめの夜ハーブ

カモミール/ラベンダー/レモンバーム

夜にハーブティーを飲むなら、
やっぱり**「心をゆるめるハーブ」**がぴったりです。
ここでは、特におすすめの3種をご紹介しますね。

🍃カモミール(Chamomile)

やさしく甘い、リンゴのような香り。
古くから**「お母さんのハーブ」**とも呼ばれ、
緊張や不安、ストレスによる不眠に効果的とされています。

カモミールの成分は、脳のGABA受容体に作用し、
リラックスと安眠へと導いてくれるんです。

セリナ(Serina)

セリナ(Serina)

🌙こんな夜に:
頭の中がぐるぐるして寝つけない夜に。
やわらかく抱きしめてくれるような安心感。

💜ラベンダー(Lavender)

清涼感と華やかさを併せ持つ香りで、
心と身体のバランスを整えるハーブの女王

芳香成分リナロールが神経を鎮め、
ストレスの軽減や軽度の頭痛、月経前の不調にも効果があると言われています。

セリナ(Serina)

セリナ(Serina)

🌙こんな夜に:
心が張りつめた日の終わりに。
少しだけ涙が出そうな夜に。

🍋レモンバーム(Lemon Balm)

レモンのような爽やかさと、やわらかな甘み。
不安や焦燥感をやわらげる作用があり、
**「憂うつな気分の沈静」**に用いられることも。

セリナ(Serina)

セリナ(Serina)

🌙こんな夜に:
明日がちょっと怖くて眠れないときに。
自分にやさしくなりたい夜に。

どのハーブにも共通しているのは、
**「あなたのために香る」**ということ。
その静かな存在が、夜の孤独にそっと寄り添ってくれます。

五感を使った“心の鎮静法”

温度・香り・口当たりの余韻

ハーブティーの魅力は、ただ「飲む」だけではありません。
そのひとつひとつが、五感すべてをやさしく撫でるように働きかけてくれるのです。

🌡️温度──“ぬくもり”という安心

カップにそっと手を添えたときの、
じんわりとした温かさ。
この手のひらの体温感覚は、
脳に「大丈夫だよ」と伝える穏やかな信号となります。

あたたかいものを飲むこと自体が、
副交感神経のスイッチを優しく入れてくれるんですね。

🌿香り──“呼吸”が整うひととき

香りは感情の奥深くに届く、静かな鍵。
湯気のなかに漂うハーブの香りを感じながら、
鼻から深く、ゆっくりと息を吸う──
それだけで、呼吸のリズムが整っていきます。

セリナ(Serina)

セリナ(Serina)

心がざわつく夜ほど、
香りは「静けさ」へと導く道になります。

☕口当たり──“味わう”ことで今に還る

ひとくち、口に含んだときの舌ざわりや、
喉をとおるときのなめらかさ。
その余韻は、今この瞬間に意識を引き戻してくれます。

これはマインドフルネスにも通じる効果
味覚という感覚が、わたしたちを「いま、ここ」に優しく繋ぎとめてくれるのです。

五感すべてで味わうということは──
「外の世界を閉じて、内なる静けさに耳を澄ますこと」。

そうして、心は少しずつ整っていくのです。

「淹れる」行為がリズムを整える

夜のキッチンで、ポットにお湯を沸かす。
ティーバッグや茶葉をそっと取り出して、
湯気が立ちのぼるマグカップに手を添える──

その一連の流れは、
ただの「準備」ではなく、**心のリズムを整える“儀式”**でもあります。

🔁 ゆっくりした所作が、自分を取り戻す

忙しい一日を終えても、心はまだ慌ただしいまま。
そんなとき、意識的に動作をゆっくり行うことは、
交感神経から副交感神経への切り替えを促す「呼び水」になります。

ハーブティーを淹れる所作──
それは、心と体の速度を揃える小さなスイッチなのです。

🍃“手を使う時間”は、思考をやわらかくする

お湯を注ぐ音、香りが立ちのぼる瞬間、
ほんの少しの待ち時間──

その“間”にこそ、思考がやわらぎ、
感情がゆっくりとほどけていく余白が生まれます。

セリナ(Serina)

セリナ(Serina)

「何もしていない」ようで、
ちゃんと心が整っていく時間──それが、ハーブティーを淹れるひとときです。

ハーブの種類や味だけでなく、
“淹れる”という動作そのものが癒しになる

その静かな時間の流れが、夜の空気に優しく重なっていくのです。

ナイトルーティンとしてのハーブティー

1日の終わりに「同じ動作を繰り返す」こと。
それはただの習慣ではなく、心の安全装置のようなものです。

🌙 “1日の終わり”を知らせる合図に

ハーブティーを淹れる、という行為を、
毎晩の決まった時間に取り入れるだけで、
心と体は「休む準備」を始めてくれます。

「あ、この香りがしたら、もう夜なんだ」
「この温度に触れると、安心できるんだ」

そんなふうに、**自分にとっての“おやすみスイッチ”**をつくることができるのです。

🕯️「整える」ことで、夢の入り口が静かになる

寝る前のルーティンにハーブティーがあると、
心のざわつきがひとつずつ、音を立てずに消えていきます。

これは、**五感を通じた“心の片付け”**のようなもの。
ぐるぐるとした思考が、静かに引き潮のように引いていく──

そのおかげで、眠りにつく前の数分間すらも、
やさしく、やわらかい時間に変わっていきます。

セリナ(Serina)

セリナ(Serina)

翌朝、少しだけ軽い心で目覚められたとしたら──
それはきっと、前夜の1杯が、心を撫でてくれたから。

あなたの夜に、優しい習慣をひとつだけ

癒しは、いつも大きなことじゃなくていいんです。
一日を終えるあなたに、ほんのひとつの優しさが届けば──
それだけで、心は少しやわらかくなります。

🌼 小さな一杯が“境界線”になる

寝る前にハーブティーを飲む、という行為は、
「今日」と「明日」の間にそっと線を引くようなもの。

その境界線があることで、
忙しさも後悔も、ほんの少しだけ切り離すことができるのです。

もう考えなくていい。
今はただ、香りを味わっていればいい──

そんなふうに、心の緊張を緩める瞬間が生まれます。

🫖 習慣は、あなたの味方になる

毎日は変えられなくても、
習慣は変えられる

1日5分だけでも、自分のためにカップを用意すること。
それが、疲れた夜をやさしく終わらせるための鍵になるのだと、
わたしは信じています。

締め|眠る前の1杯が、心を包んでくれますように。

ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

わたしは、毎晩きちんと飲めるわけじゃありません。
だけど、少ししんどい日ほど、
あの香りが恋しくなります。

セリナ(Serina)

セリナ(Serina)

ハーブの香りが漂うだけで、
まるで「大丈夫だよ」と言ってもらえているみたいで。

そんなふうに──
あなたの夜にも、そっと寄り添う1杯がありますように。

おやすみなさい。
静かであたたかな夢が、あなたに届きますように。

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