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スマホばかりの毎日に、ちょっと紙の本を足してみる話
スマホもタブレットも、とても便利ですよね。
でも、ふと気づくと一日がほとんど画面で終わっていて、なんとなく頭が重い、気持ちもざわざわする。
そんなときに、わたしはいつも、そっと紙の本の話をしたくなります。
結論からお伝えすると、
デジタルをやめる必要はまったくなくて、そこに少しだけ紙の本の時間を足してあげるだけで、脳と心がかなり楽になる可能性があります。
ここから先は、
- なぜスマホ中心だと疲れやすいのか
- 紙の本にはどんな良さがあるのか
- 自分の生活の中で、どんな場面を紙にすると相性が良いのか
を、一緒にゆっくり整理していく時間にしていきますね。
かたくならなくて大丈夫です。あなたの毎日に、静かな一冊を足すイメージで読んでもらえたらうれしいです。
結論:読書なら「紙も持っておく」と得をしやすいです
まずは、この記事全体の結論を、早めにまとめておきます。
- スマホやタブレットで読むことにも、もちろんたくさんのメリットがあります
- ただ、集中したいとき・じっくり味わいたいとき・気持ちを落ち着かせたいときは、紙の本のほうが有利になりやすい、という研究や実験が増えてきています
- だから、
- 勉強の参考書
- テストに関係する本
- ゆっくり読みたい小説やエッセイ
こんな「ここはちゃんと頭に残したいな」という場面だけでも、紙の本を選べるようになっておくと、かなり得をしやすいのです
全部を紙にしなくていい、というのがポイントです。
スマホで漫画を読んだり、電子書籍でラノベを読んだりする時間も、そのままでかまいません。
その上で、少しだけ紙の本の時間を足してあげる。
この記事は、そのための「考え方」と「選び方」のガイドだと思ってもらえたら、ちょうど良いと思います。
次は、「そもそも今のわたしたちの脳は、スマホとどう付き合っているのか」を、いっしょに覗いてみましょう。
いまのわたしたちの脳は、スマホでどう疲れているのか
高校・大学生活とスマホ時間の、よくある一日
たとえば、こんな一日を想像してみてください。
朝、目覚ましのアラームを止めるついでに通知をチェックして、
電車やバスでは、SNSと動画アプリを行ったり来たり。
休み時間も、友だちと話しながらスマホは机の上に出しっぱなしで、
ちょっと話題に出たことをその場で検索して、また別の動画に飛んで。
家に帰ってからも、
「勉強しなきゃ」と思いながらとりあえずスマホを手に取って、
気づいたら一時間くらいタイムラインをスクロールしてしまう。
寝る前は、電気を消してから布団の中でもう一回スマホ。
気づけば日付が変わっている。
ここまで極端ではなかったとしても、
「なんとなく似ているかも」と感じたところ、ありませんか。
この生活で、いちばんがんばらされているのは、実は脳です。
しかも、脳の中でも特に、注意をコントロールする前頭前野が休む暇なく働き続けています。
- 次々に変わる情報に追いつこうとする
- 通知が鳴るたびに「そっちを見に行くかどうか」を判断する
- 複数のアプリを行ったり来たりしながら、頭の中で状況を整理する
これ自体は悪いことではないのですが、
ずっと続くと「情報の多さに押されている状態」になってしまいます。
「何もしていないのに疲れている感じ」や、
「一日が終わったときに、妙に頭が重い感じ」があるなら、
脳のほうが「ちょっと休憩したい」と言っているサインかもしれません。
受け身のインプットが続くと、どうなるのか
もう一つ、大事なポイントがあります。
スマホや動画でのインプットは、基本的に「受け身」になりやすいということです。
- アプリ側がおすすめしてくる動画を、次々と眺めてしまう
- タイムラインに流れてくる情報を、選ぶ前に浴びてしまう
- 聞き流し・ながら見が中心になっていく
こうした情報の取り方は、楽で気持ちよくて、短期的にはとても楽しいものです。
その一方で、
- 自分で「どれを選ぶか」
- 自分で「どこまで読むか」
というスイッチを押す感覚が、少しずつ弱くなっていきます。
そうすると、
「さっきまで動画を見ていたのに、急に教科書を開いても集中できない」
という状態が起きやすくなります。脳が「受け身モード」のままだからです。
ここに、紙の本が入ってくる余地があります。
紙で読む時間は、自分でページをめくる「能動的な時間」になりやすいからです。
紙の本が脳にしてくれることを、やさしいエビデンスで見てみます
ここから少しだけ、研究や実験の話を混ぜながら、紙の本の良さを整理していきますね。
むずかしい専門用語は、なるべく使わずにいきます。
集中力と理解度:紙が少しだけ有利だった研究たち
いくつかの大学で行われた実験では、
- 同じ文章を、紙で読むグループ
- 画面(タブレットやPC)で読むグループ
に分けて、その後で内容の理解度テストをする、ということが何度も試されています。
結果は、研究によって差はありますが、
紙で読んだグループのほうが、細かい内容を覚えていたり、全体の構造を把握しやすかったという報告が目立ちます。
理由はいくつか考えられていて、
- 紙だと、ページのどのあたりに何が書いてあったか、空間ごと記憶しやすい
- 実際に手でページをめくる動きが、内容の区切りを意識させてくれる
- 画面だとスクロールでどこまで進んだか分かりにくく、「全体像」がつかみにくい
こういったことが、読みやすさや理解度に影響しているのではないかと言われています。
もちろん、
「画面だから絶対ダメ」「紙だから絶対完璧」という話ではありません。
でも、テストに出るような内容や、ちゃんと覚えておきたい本については、紙のほうが少しだけ有利になりやすい、くらいのイメージを持っておくと良さそうです。
短い読書でストレスが下がる、という結果もある
また、海外の研究では、
- ほんの数分間、静かに読書をするだけで
- 心拍数やストレスホルモンの数値が下がった
という報告もあります。
数字の細かいところはさておき、
短い読書時間が、心と体の両方を少し落ち着かせてくれる可能性がある、というのはうれしいポイントですよね。
ここでも、紙の本には少しだけ有利なところがあります。
- 通知がこない
- 広告が突然表示されない
- 次の動画のサムネイルが、視界の隅でちらつかない
つまり、外から邪魔されにくいのです。
この「邪魔されない時間」が、思った以上に大事です。
読書をしている間だけは、
自分のペースでページをめくり、止まりたいところで止まれる。
その感覚自体が、脳にとっては休憩に近い働きをしてくれます。
日本語を紙で読むことの、ささやかな贅沢
もう少しだけ、言葉の話もさせてください。
日本語には、
- 音を表すひらがなやカタカナ
- 意味を塊で表す漢字
が混ざっていますよね。
この二つが同時に並ぶ文章を読むとき、脳は
- 音としてのリズム
- 形としてのイメージ
両方を行ったり来たりしながら処理していると言われます。
たとえば、
- さくら
- 桜
と書かれているのを見ると、
頭の中には、文字を読む感覚と一緒に、「桜の景色」がふわっと浮かぶことが多いはずです。
紙の本で日本語を読むとき、
ページの中でひらがなと漢字が並んでいるそのレイアウトも含めて、
視覚的な手がかりがたくさん残っていきます。
「たしか、このあたりにちょっと刺さったフレーズがあったな」
と、あとからめくり直したときに、感覚ごとよみがえってくる経験、ありませんか。
- ページの右上だった
- 本の厚さの、まだ半分もいってないところだった
- 差し絵の近くだった
こうした手ざわりを通じて、記憶の糸がすっと戻ってくる。
紙の本には、そんな静かな贅沢があると、わたしは思っています。
紙かデジタルかを選ぶ前に、あなたの読書シーンをチェックしましょう
ここからは、もう少し実務的な話に入っていきますね。
なんとなく「紙が良さそう」と思っても、実際の生活にどう組み込むかで悩みやすいところなので、
一度、自分の読書シーンを整理してみましょう。
あなたの読書シーン診断チェック表
まずは、このチェック表を眺めてみてください。
心の中でチェックをつけるだけで大丈夫です。
| 項目 | 当てはまるか |
|---|---|
| 通学・通勤時間は、ほとんどスマホでSNSか動画を見ている | |
| テスト前やレポート前に、ついスマホを開いてしまうことが多い | |
| 勉強用の参考書や専門書は、紙で持っているものが多い | |
| 小説やエッセイなど、ゆっくり味わう本を最近ほとんど読んでいない | |
| 寝る前30分は、布団の中でスマホを触っていることが多い | |
| 電子書籍やPDFを読んでいて、途中で通知や別アプリにそれてしまう | |
| 本を読み終えたあと、内容をあまり覚えていないと感じることが増えた |
ざっくり、
- 上のほう(スマホに関する項目)にチェックが多い
→ スマホの「受け身インプット」が多めな状態 - 下のほう(読後感や勉強に関する項目)にチェックが多い
→ 読んではいるけれど、頭に残りにくい・集中しにくい状態
こんなイメージで見てあげると分かりやすいと思います。
チェック結果から見える、紙とデジタルのおすすめパターン
ここから、ざっくり二つのタイプに分けてみますね。
どちらか一方に完全に当てはまらなくても、近いほうで読んでみてください。
Aタイプ:スマホ受け身インプット多めタイプ
- 通学・寝る前・休み時間はほぼスマホ
- 勉強や読書を始める前に、スマホを手に取るのがクセになっている
- 読書時間そのものがあまりない
このタイプの方は、
「スマホの時間を削る」のではなく、「紙の時間を一日6分足す」ほうがうまくいきやすいです。
おすすめは、
- 寝る前30分のうち、最初の6分だけ紙の本を開く
- 通学中、最初の2駅だけ紙の本を読む
といった「入口だけ紙にする」方法です。
続きが気になったら、その後スマホで動画を見ても構いません。
大事なのは、「一日の中に、紙の読書のスイッチを作る」ということです。
Bタイプ:読んでいるのに頭に残りにくいタイプ
- 勉強用に紙の本も電子書籍も持っている
- それなりに読んでいるつもりなのに、試験でうまく思い出せない
- 読み終わったあと、「何が大事だったんだっけ」と感じることがある
このタイプの方には、
- 理解したい本・覚えておきたい本だけ、紙に寄せていく
- 電子書籍は「調べ物」「軽く流し読みするもの」に集中させる
という使い分けがおすすめです。
たとえば、
- 数学・物理など、書き込みながら解く教科
- 試験に直結する範囲がはっきりしている教科
こうしたものは、紙のほうがページを行き来しやすく、全体構造をつかみやすいので、紙にしておくと後が楽になります。
ここまで読んで、「自分はどちらかというとAかな」「ちょっとBっぽいかも」と、うっすらでもイメージが湧いたら、それだけでかなり前進しています。
次は、紙・電子・スマホ読みを、具体的な軸で比べてみましょう。
紙・電子・スマホ読みを比べてみる(長所と短所を整理します)
「紙がいい」「デジタルがいい」と言葉で言われても、判断しにくいですよね。
ここでは、よく迷いやすいポイントを表にして、どれが良い悪いではなく、どんな場面に向いているかを整理してみます。
集中・記憶・気持ちよさの比較
まずは、脳と心の面からの比較です。
| 観点 | 紙の本 | 電子書籍リーダー | スマホ読み |
|---|---|---|---|
| 集中しやすさ | 高め:通知がこない、視界に余計な情報が少ない | 中くらい:読書専用なら比較的集中しやすい | 低め:通知や他アプリの誘惑が常にある |
| 内容の記憶 | 残りやすい:ページ位置や紙の感触と一緒に覚えやすい | 中くらい:ページ単位なら覚えやすいが、スクロールだとやや不利 | 流れやすい:スクロール中心で、どこに何があったか思い出しにくい |
| 気持ちの落ち着き | 高め:物理的な重さや手ざわりが安心感につながりやすい | 中くらい:画面は優しいが、機械感が残る | 低め〜中:明るさや情報量によっては、むしろ興奮が続きやすい |
| 目の疲れやすさ | 紙自体は優しいが、暗いところで読むと負担に | 電子インクならかなり優しい | 画面の光が強く、長時間は疲れやすい |
・参考:紙とデジタル読書の理解度を比べたメタ分析(2000〜2017)
ここで大事なのは、
紙の本は「集中したい・覚えておきたい・落ち着きたい」場面で強い、ということです。
逆に、
- 情報を素早く検索したいとき
- 分からない単語をすぐ調べたいとき
には、電子書籍側のほうが便利なことも多いですよね。
次は、もう少し現実的な軸でも比べてみます。
価格・持ち運び・管理のしやすさの比較
| 観点 | 紙の本 | 電子書籍リーダー | スマホ読み |
|---|---|---|---|
| 本体コスト | 端末代不要、本の価格のみ | 端末代が必要+本の価格 | 端末はすでに持っている前提 |
| 一冊あたりの価格 | 新品はやや高め、中古や図書館でカバー可能 | 紙より少し安いことも多い | 電子書籍とほぼ同じ |
| 持ち運びやすさ | 一冊ずつ物理的に重さがある | 端末ひとつで何十冊も持ち歩ける | 同上+スマホなので常に持っている |
| 整理・管理 | 本棚やスペースが必要 | フォルダ管理で省スペース | アプリ内で完結 |
| 壊れたときのリスク | 一冊単位のダメージで済む | 端末が壊れると中身も読めなくなる可能性 | 端末依存度が高い |
こうして見ると、紙には紙なりのハンディもちゃんとあります。
だからこそ、全部を紙にしようとする必要はないのです。
- 数学や英語の基礎となる一冊
- 将来の進路に関わりそうな分野の入門書
- 本当に好きな小説やエッセイ
こういった「何度も読み返す」「人生の棚に置いておきたい」本だけを、紙で持っておく。
それだけでも、脳にとってはかなり大きな違いになります。
ここまで読んで、「なんとなく紙にしたいもの」と「デジタルで充分なもの」が少し見えてきたでしょうか。
次は、よく聞かれる疑問を、Q&Aの形でまとめていきますね。
よくある疑問と、ゆるく続けるためのヒント(Q&A)
このQ&Aの読み方
ここから先は、気になるところだけつまみ読みしてもらって大丈夫です。
全部読まなくても、「ここが気になっていたんだよね」というところだけ拾ってもらえたらうれしいです。
Q1. 紙の本はお金も場所もかかるのに、それでも紙で読む意味はありますか?
まず、安心してほしいのは、
全部の本を紙でそろえる必要はないということです。
紙で持つ意味が大きいのは、たとえばこんな本です。
- 何度も繰り返し開きそうな参考書や問題集
- 将来の進路や価値観に影響しそうな本
- 読み終えたあとも、手元に置いておきたくなる小説やエッセイ
こういったものは、
紙の重さや存在感が、そのまま「学びたい気持ち」や「大事にしたい感情」のスイッチになってくれます。
お金やスペースが心配な場合は、
- 図書館を積極的に使う
- 古本屋やフリマアプリで手に入れる
- 一度に持つ紙の本を「5冊まで」など、上限を決める
といったやり方でも、十分に紙の良さを体験できます。
どうしても難しいときは、
読書専用タブレットや、スマホで通知を切ったうえで読む方法もあります。
大事なのは、「自分のペースで、邪魔されずに読める時間」を作ることです。
Q2. 読書がそもそも苦手で、1冊読み切れたことがほとんどありません。紙に変えても意味ありますか?
あります。むしろ、そういう方にこそ、紙の本を少しだけ混ぜてみてほしいです。
読書が苦手な場合、
- 文字の量そのものに圧倒されている
- 読んでいる途中で、スマホや別のことが気になってしまう
この二つが重なっていることが多いです。
紙の本を使うときは、
- 短編の小説やエッセイ
- 1トピックが2〜3ページで完結する本
- イラストや図が多い本
から始めてみてください。
「6分読めたら今日は合格」というくらいの気持ちで大丈夫です。
どうしても本がきつい日は、
スマホでも、いつもより少し長めの記事を読むだけでも、一歩前進です。
大事なのは、「自分でページをめくる時間」を少量でも作ること。
苦手意識は、その小さな積み重ねでやわらいでいきます。
Q3. 電子書籍やスマホでの読書は、全部やめた方がいいのでしょうか?
まったくそんなことはありません。
電子の強みは、とてもはっきりしています。
- 調べ物をしながら読む
- わからない単語をその場で検索する
- 持ち歩きたい本がたくさんある
こうした場面では、電子書籍やスマホ読みは頼もしい味方です。
おすすめなのは、
- 調べ物やニュース、技術書などは電子中心
- 「じっくり味わいたい」「テストに出る」本だけ紙
というように、役割で使い分けることです。
スマホ読みが気になる場合は、
- 移動中だけ
- 日中だけ
- 寝る前は紙かオフラインの音声だけ
など、時間帯でゆるくルールを決めてあげると、だいぶ楽になります。
Q4. 目の疲れや肩こりが心配ですが、紙とデジタルで違いはありますか?
どちらも「使い方次第」で変わります。
紙だから完全に安全、デジタルだから絶対に危険、というわけではありません。
紙の本の場合は、
- 暗い部屋で、顔を近づけて読む
- ソファやベッドで、同じ姿勢のまま長時間読む
といった読み方だと、目にも体にも負担がかかります。
デジタルの場合は、
- 明るさを少し落とす
- ブルーライトの強さを調整する
- 一時間に一度は立ち上がって目を休める
といった工夫で、疲れ方をかなり減らせます。
どうしてもつらいときは、
- オーディオブック
- 読み上げ機能
など、目を閉じたまま聞ける選択肢も視野に入れてみてくださいね。
Q5. 勉強用の本は紙とデジタル、どちらが良いですか?
これは、教科とスタイルによって正解が変わります。
たとえば、
- 数学・物理・化学のように、式を書き込んで解いていくもの
- 英語の長文や国語の現代文のように、本文の構造を何度も行き来するもの
こうした教科は、紙の本がかなり有利です。
ページをぱっと戻したり、余白にメモを書き込んだりしやすいからですね。
一方で、
- 情報系の本や時事問題
- 用語を頻繁に調べる必要がある分野
では、電子で検索しながら読むほうが便利なことも多いです。
まずは、
- すでに紙で持っている教科書や参考書は、そのまま紙で活かす
- 新しく買うものについて、「これは書き込みが多くなりそうか」を基準に分ける
このくらいから始めてみると、迷いすぎずに選びやすくなります。
Q6. 本を読む時間がほとんどなくて、部活やバイトで毎日が終わってしまいます。そんなに少しの読書でも意味がありますか?
はい、それでも意味があります。
むしろ、忙しい毎日だからこそ、数分の読書が「心の休憩」として効きやすいです。
- 通学2〜3駅分だけ
- 部活の前に10分だけ
- 寝る前に6分だけ
この程度の時間でも、
広告やコメントから離れて、静かな文章とだけ向き合うことで、
頭の中のざわざわが少し整理されていきます。
毎日が難しければ、週に1〜2回からで十分です。
そのときに紙の本を選んであげると、「ここはちょっと特別な時間」というスイッチが入りやすくなります。
まとめ:デジタルをやめなくてよくて、「紙タイム」を少し足すだけでいいです
ここまで、いろいろな角度から見てきました。
最後に、記事の大事なところだけ、あらためて並べておきますね。
紙の本の強みを、一度整理しておきましょう
- 集中しやすい
通知も広告も入らないので、自分のペースで読み進めやすいです。 - 内容を覚えておきやすい
ページの位置や紙の感触と一緒に、記憶が残りやすいと言われています。 - 心と体が落ち着きやすい
数分の読書でも、ストレスが下がったという報告があり、邪魔されない時間が自己コントロール感につながります。 - 日本語の良さを、視覚と感覚ごと味わいやすい
ひらがなと漢字が並ぶレイアウトや、紙の匂い、本の重さもふくめて、全体で思い出のように残っていきます。
これらをふまえると、「本気で集中したい」「ちゃんと覚えておきたい」本は、やはり紙に一歩ゆずりたくなってきます。
デジタルにはデジタルの役割がちゃんとある
一方で、電子書籍やスマホ読みの強みもはっきりしています。
- 調べ物をしながら読める
- たくさんの本を持ち歩ける
- 用語やフレーズをすぐ検索できる
だから、
- ニュースサイト
- 技術書や情報系の本
- とりあえず内容をつかみたいとき
には、デジタルを思い切り頼れば良いのです。
この記事は、決してデジタルを否定するものではありません。
最終判断:紙とデジタルをどう選ぶか(基準のまとめ)
最後に、選ぶ基準を箇条書きでまとめておきます。
迷ったときは、ここだけ見返してもらえれば大丈夫です。
紙の本を選ぶと相性が良い場面
- テストや入試で問われる範囲を、しっかり理解しておきたいとき
- 一冊を何度も読み返しながら、自分の考えを深めたいとき
- 寝る前や休日の午前中など、静かに落ち着きたい時間を作りたいとき
- その本を、「自分の人生の棚」に置いておきたいと感じたとき
- 読んでいる最中に、通知や他のアプリに邪魔されたくないとき
電子書籍・スマホ読みを優先しやすい場面
- 分からない単語を頻繁に調べながら読み進めたいとき
- 何十冊もの資料をまとめて持ち歩く必要があるとき
- 移動中に、すきま時間で情報を仕入れたいとき
- とりあえず全体像だけをつかみたい本を読むとき
どちらでも良いけれど、紙を足すと得をしやすい場面
- 今後の進路や価値観に関わりそうな本を読むとき
- 読み終えたあとも、その本のフレーズを長く覚えていたいとき
- 「最近集中力が落ちた気がする」「頭がいつもざわざわしている」と感じるとき
こんなふうに、
用途や気持ちに応じて、「紙」「電子」「スマホ」を選び分けられる自分になれたら、とても心強いですよね。
今日からできる一歩:6分だけ紙の本を開いてみる
最後に、具体的な一歩を一つだけ、そっと置いておきます。
- 寝る前のスマホ時間が30分あるなら、その前に6分だけ紙の本を読む
- 通学時間が20分あるなら、最初の2駅分だけ紙の本にする
たったこれだけでも、
一日の中に「自分のペースで読み、誰にも邪魔されない時間」が生まれます。
もし、ちょうど家に紙の本がないときは、
学校や大学の図書館、本屋さんの立ち読みコーナーでもかまいません。
表紙を見て、なんとなく気になったものを、一冊だけ連れて帰ってあげてください。
デジタルの光の世界に、
紙の一冊分だけ、静かな影を落としてあげる。
そのささやかな違いが、数ヶ月後のあなたの集中力や、心の余裕に、静かに積み重なっていきます。
この記事を読み終えた今日のうちに、小さな一冊との出会いがあることを、こっそり願っています。




