目次
「本当は何がしたいんだろう」って、思う夜に
何かを始めたい気持ちはあるのに、
「これだ」と思えるものが見つからない。
人に聞かれても、言葉が詰まってしまう。
周りは夢や目標に向かって動いているように見えるのに、
自分だけが取り残されているような気がする…。
そんな夜、ありませんか?
もしかしたらそれは、
「夢がない」のではなく、
まだ言葉にしていない気持ちがあるだけかもしれません。
わたし、セリナは思うのです。
『好き』って、
誰かに誇れるような派手なものじゃなくてもいい。
誰かに説明できなくても、
あなたの中にそっと咲いている種のようなものでもいい。
今回は、
まだ見えていない好きの輪郭を、
そっと浮かび上がらせるための
5つの「小さな質問」をお届けします。
どれも、あなたの心の中にある「揺れ」に
やさしく触れる問いです。
焦らなくて大丈夫。
読みながら、静かに感じてみてくださいね。
好きは派手なものじゃなくていい
「やりたいことが分からない」
それは、何かを持っていないことではなく、
まだ見えていないだけなのかもしれません。
わたしたちは、
「好きなこと=夢や目標でなければならない」
という思い込みに、いつの間にか縛られてしまうことがあります。
けれど本当の「好き」は、
もっと静かで、やわらかくて、
日常の中にふっと現れているものなんです。
大きな言葉じゃなくていい
よくある問いがあります。
「あなたの夢はなんですか?」
「本当にやりたいことって何?」
でもその問いは、
時にわたしたちを黙らせてしまいます。
なぜなら、
ちゃんとした答えが求められているような気がするから。
だから、わたしは思います。
「好き」って、
そんなに大きく語らなくていい。
好きな香り、好きな光、好きな余白。
そういう小さな気配の中にあるほうが、ずっと自然なんじゃないかって。
心の揺れの中にある本音
好きなものは、
あなたの心がゆれた瞬間に、ちゃんと宿っています。
・思わず目が止まった写真
・通りすがりのカフェの雰囲気
・言葉にできないけど惹かれた誰かの横顔
それは、理屈ではなく感覚のサイン。
誰かに言えるほど明確じゃなくても、
あなたの心が「それ、いいな」と思ったなら、
もうそれは好きの種です。
比べない好きの見つけ方
「この程度の好きじゃダメだ」
「こんなことで夢って言っていいの?」
そんなふうに思ってしまう人ほど、
本当はとても感受性が豊かで、やさしい人です。
でも、「比較のフィルター」を通すと、
せっかくの好きが自分の中でしぼんでしまう。
だから、好きはまず、
誰とも比べない場所で見つけてあげてください。
まだ名前がついていなくてもいい。
育っていなくてもいい。
あなたが、それを「好きかも」と思った瞬間。
そこに、たしかに芽があるんです。
セリナの問いかけノート|5つの質問
「好きなことが分からない」というのは、
何もないという意味ではありません。
むしろ、あなたの中にはもう、
たくさんの感じてきたことや惹かれてきたものが
ちゃんと眠っているんです。
その感覚に、そっと触れるために。
今回はわたし、セリナが普段自分に投げかけている
好きの種を見つけるための5つの質問を、
あなたにもおすそ分けしますね。
1. 今日一番、心が動いた瞬間は?
それは、感動や驚きだけじゃなくて大丈夫です。
・思わず足を止めた風景
・誰かの言葉にちょっと引っかかった感覚
・「きれい」と感じた光の入り方
小さくても、あなたの感受性が動いた瞬間に、
好きのきざしが潜んでいます。
その心の揺れを、「いいな」で終わらせず、
ノートに書きとめてみてください。
2. 時間を忘れたことって何?
「気づいたら、もうこんな時間」
そんな体験には、あなたの自然な集中と
没頭が宿っています。
・動画編集してたら時間が飛んだ
・お菓子を焼いていたら夢中になってた
・調べ物にのめりこんでいた
これは「好き」のひとつのかたち。
誰かに披露するような成果がなくても、
続けられる時間はあなたの内側からのサインです。
3. 憧れる人のどこが好き?
「その人みたいになりたい」と思ったとき、
どこに一番惹かれているか。
それを分解してみるのも、大切な手がかりです。
・言葉の選び方が好き
・表情に安心感がある
・話を丁寧に聴く姿勢に憧れる
憧れの中には、
自分の中にもある資質やなりたい姿が投影されています。
あなたの「こうなりたい」が、
「こういうのが好き」に繋がっていることもあるんです。
4. 「これならできるかも」と思ったことは?
夢や好きなことが遠く感じるのは、
「すごいこと」でなければならない、と思っているからかもしれません。
でも、
「これなら、ちょっとやってみたい」
「なんとなく気になる」
そんなふわっとした可能性を拾うことが、
本当の始まりになります。
・動画を撮ってみたい
・ブログを書いてみたい
・誰かにちょっと相談に乗るのが好きかも
「できるかも」の奥には、
あなたの自然な得意や心地よさが隠れていることがあります。
5. その先に、誰が喜んでくれそう?
好きの種が育っていくと、
その行動の先に誰かの笑顔を思い浮かべる瞬間がやってきます。
・この服のコーデを投稿したら、誰かが参考にしてくれるかも
・この話を共有したら、あの人が安心してくれそう
・これをつくったら、喜んでくれるかもしれない
好きと誰かの笑顔が結びついたとき、
その想いはぐっと深く、確かなものになります。
あなたのやってみたいは、
誰かのあってよかったになるかもしれない。
小さな質問から、わたしが見えてくる
5つの問いに、
全部答えられなくてもかまいません。
ひとつだけでも、ふと立ち止まって考えてみる。
それだけで、あなたの中に眠っていた
好きの片鱗が、ゆっくりと浮かび上がってきます。
そしてその先には、
「これが好き」と言える日が、
ちゃんと待っている。
誰かのためが、わたしの好きになることもある
わたしたちはときに、
「好きなこと=自分のためのもの」だと考えてしまいがちです。
たしかに、好きという感情は、
自分の内側から湧き上がるもの。
でも
その火種が強くなる瞬間は、
誰かの笑顔や「ありがとう」の中にあることも多いのです。
「役に立てた」が、好きに変わる日
わたし、セリナがとても印象的だった出来事があります。
ある日、ちょっとした悩みを聴いた友人に、
ごく普通の言葉で返しただけなのに、
「話してよかった」と言われたことがありました。
その時、ふわっと心があたたかくなって、
「こんなふうに人の心に寄り添うこと、わたし…好きかも」って
思えたんです。
誰かのためにしたことが、
じつはわたしの好きなことだった。
そんな気づきは、
とても静かで、でも確かな感触として残ります。
自分にとって当たり前なことほど、誰かにとっての救いになる
あなたが無意識にやっていること、
それが誰かにとっては、うれしくて、たすかることかもしれません。
・人の話を最後まで聞ける
・資料を整えるのが好き
・言葉を丁寧に選ぶクセがある
・空間を整えるのが落ち着く
こういう気質のようなものは、
他人と関わる中で「強み」や「好かれる部分」として浮かび上がってきます。
それが、のちのち
「わたしって、こういうこと好きかも」につながっていく。
誰かに向かって咲く花として
あなたの好きが芽吹いていること、たくさんあるんです。
誰かのために始めたことが、自分の心を救ってくれる
たとえば、
・最初は友人の相談に乗っていただけだったのに、
そのうち「聴く」こと自体が心地よくなっていた。
・「手伝うね」と始めた資料づくりが、
思いのほか夢中になれて、喜んでもらえてうれしかった。
・最初は頼まれて始めたけれど、
気づいたら「やると自分が落ち着く」ことになっていた。
そんなふうに、
誰かの笑顔が先にあって、
その後からわたしの好きが育っていくこともあります。
「自分がやりたいことは、自分の外にあることもある」
好きなことが、最初から自分の内側にあるとは限りません。
むしろ、外側との接点、
誰かとの関係性や、偶然のやりとりの中で、
気づかされるものがたくさんあるんです。
だからこそ、
「これは誰かのためにやってるから」
「自分のことじゃないし」
と切り離さないで。
あなたの中の好きは、
誰かに手を差し伸べたその瞬間に、
ふっと芽を出しているかもしれないのです。
まとめ|好きが見つからない人ほど、優しい心を持っている

セリナ(Serina)
「そのやさしさ、ちゃんと好きの種になってますよ」
「わたし、何が好きなんだろう」
その問いに、ずっと答えが出ないまま
時間だけが流れていく日もあります。
でも
それって、悪いことではないんです。
むしろ、
「好き」を丁寧に見つけたいと思っている証拠。
自分の気持ちを無視せず、
ちゃんと寄り添おうとしている人にしか生まれない問いです。
見つからない好きは、心がやさしい証
好きが分からない人の多くは、
自分を大切にしようとしている人です。
・誰かの期待に応えようとしてきた
・人に迷惑をかけないようにしてきた
・ちゃんと選びたいと願ってきた
だからこそ、迷うんです。
だからこそ、すぐに決められないんです。
その優しさが、
これからの好きを静かに育ててくれます。
探すより、気づくという姿勢へ
「好きなことを見つける」って、
実は探すというより気づくこと。
もうあなたの中にある感覚を、
ちいさな質問や、静かな瞬間を通して
そっと見つけていく。
そのたびに、あなたという人のかたちが
少しずつ明るく輪郭をもって見えてきます。
焦らなくて大丈夫です。
セリナから、あなたへ残したい言葉
あなたがまだ
「これだ」と言えるものを見つけられていなくても、
わたしは信じています。
あなたの中には、
やさしさという名前の好きの種が、もう芽吹いていることを。
まだ言葉になっていないけれど、
日々あなたの中で育っている何かが、
いつかそっと花を咲かせてくれるはずです。
その日まで、あせらずに、
あなたの感覚を、やさしく撫でてあげてください。
そして、「これがわたしの好きかもしれない」と
心がつぶやいた瞬間には、
どうかその気持ちを、大切に抱いてあげてくださいね。
わたし、セリナは、
あなたのその一歩を、ずっと応援しています。



